国立大学職員の徒然日記

国立大学職員の実態について語るブログ

国立大学職員って??

国立大学職員って何してるの??

 

これよく聞かれます。

みなさんがイメージしやすいのは学生の窓口対応、就職相談といったところでしょうか。

関東甲信越地区のページでは以下に分類しています。

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仕事内容の紹介 | 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験

 

意外に(?)仕事の種類ありますよね。一般企業や役所にもおなじみの総務・人事、財務はもちろん、学生支援、教員の研究支援、大学病院を持っているところでは医療支援もあります。イメージとしては、サービスを提供する対象が地方公務員は住民、大学職員は学生、教員、時には患者というような感じでしょうか。対象が違うだけで、仕事内容の系統は似ているかと思います。

 

給与って高いの??

 

気になるところですよね、給与。国立大学職員は旧国家公務員であり、給与体系は国家公務員に準拠しています。2004年に法人化されているので、もはや国家公務員の給与体系に準拠しなくても良いのですが、事務職員の基本給部分は全国一律です。

※教員は、最近設立した指定国立大学や年俸制といった制度により、各大学の取り決めによって違いが生じている場合もあります。

では具体的に初任給はいくらでしょうか。2018年現在、4年制大学新卒者で基本給 179,200円です!(行政職(一)1級25号俸で算出、大学院卒や転職者は経験年数によってもう少しもらえます。)

これに、通勤手当、住居手当、地域手当、扶養手当、超勤手当・・・といったものがプラスされ、法定福利費(年金、健康保険、所得税等)が引かれます。

では具体的なモデルケースで考えてみましょう。

 

2018年3月に4年制大学を卒業し、国立大学法人職員試験を経て、都内の国立大学に就職を果たしたA子さん。23歳独身、大学から3km離れた場所から自転車で通勤、家賃80,000円のマンションを借りている。先月の残業はなし。

  • 基本給 179,200円(行政職(一)1級25号俸)
  • 通勤手当  2,000円(自転車・自動車通勤の場合、自宅から職場までの通勤距離にしたがって支給。)
  • 住居手当 27,000円(27,000円を上限に家賃の1/2。)
  • 地域手当 35,840円(都内は基本給の20%)

計244,040円也。ここから、年金、健康保険、所得税労働保険料が引かれるので、ざっくり手取りで210,000円くらいでしょうか。あくまでもざっくりですよ。

 

地域手当って?

上のモデルケースでも出てきているもの以外でも超勤手当(残業代)、管理職手当といったものもあります。みなさん、地域手当って知っています?上のモデルケースA子さんの場合でも地域手当は大きな収入ですよね。

この地域手当、その名のとおり、地域によって異なります。名目上、「各地域の民間の賃金水準を反映するための手当」だそうです。モデルケースで示した都内は最も高く基本給の20%が加算、田舎だと0です。つまり、「都市部は民間の給与が高いから、公務員(国立大学職員)の給与も高くしないとね」ということです。

国家公務員の地域手当の詳細|給料.com