国立大学職員の徒然日記

国立大学職員の実態について語るブログ

国立大学職員へ就職するためには?

事務職員として採用されるためには、主に二つあるかと思います。

  1. 国立大学法人統一採用試験を受ける。
  2. 各大学での直接採用

一つずつ見て行きましょう。

国立大学法人統一採用試験を受ける

まず年齢制限があり、30歳になる学年までしか受けれません。

次に試験のフローですが、まず地区ブロック毎で筆記試験を受けます。地区ブロックは、北海道、東北、関東甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州です。試験自体はマークシート、全ブロックで同じ試験です。ただし、試験日が同一であるため、ブロックをまたいでの併願はできません。つまり、自分が働きたい大学が所属するブロックを受ける、ということですね。筆記試験のボーダーは地区によりますが、だいたい6割程度でしょうか。問題自体は一般的な公務員試験レベルですので、超難関というほどではないでしょう。

筆記試験をパスすれば、志望する大学の面接です。面接の回数は大学によって異なります。この面接をパスすれば晴れて内定となります。

 

私立大学と違って、国立大学は原則、統一の採用試験を受けることになります。これも、国家公務員時代の名残なのでしょうか。この試験は、高専大学共同利用機関も同様の取り扱いです。筆記試験の後の面接試験では、当該ブロック内の大学をいくつでも受けることができますが、内定が出て、それを承諾した場合は選考が進んでいる他の国立大学を辞退しなければなりません。 たまに、「A大学で内定が出たけど、B大学が志望でまだ最終面接が終わっていない。とりあえずA大学をキープしてB大学がダメならA大学の内定を承諾し、B大学で内定が出ればA大学を辞退しよう。」という考えの人もいますが、規則上はNGですし、大学間での人事担当者は裏で繋がっている場合が多いです。実際に、そうやって入職した人もいますが、いい方法ではないですよね。気持ちは非常にわかるのですが、規則は守りましょう、ということです。

各大学での直接採用

これは、各大学のホームページ等で採用情報について調べ、申し込みをするということです。常勤の選考採用と言って、先述した試験を受けずとも、各大学独自の採用方法を取っている場合もあります。なので、こちらは年齢制限がありません。ただし、これは病院事務といった専門性のある職種の募集で、ずっとその職種・部署で働くことが前提となっている場合が多いと思います。なので、大学・病院の色々な部署を経験したい、という人には向きません。他方、この業務以外やりたくない、という人にはうってつけでしょう。気をつけなければいけないのは、国立大学法人採用試験を受けた人と給与体系が異なる場合があり、給与水準が低い場合がほとんどではないでしょうか。給与体系は各大学の裁量で決められています。最近、多くの大学で始まった制度ですので、出世ルートやキャリアパスもなかなか確立していないのが現状のようです。

非常勤職員も上記と同様、各大学のホームページ経由で申し込みます。こちらは、給与は時給・日給ですし、任期があります。原則1年更新で、余程のことがない限りは更新になります。また、産休・育休で抜けた職員の補充という場合は、その職員が復帰した時が任期終了ということになります。また、人員枠に空きがあり、かつ優秀であれば常勤に登用されることもあります。タイミングが良ければ、ということですが。 

 

以上のように、国立大学職員の採用方法は国家公務員と似ていますよね。まあ、旧国家公務員なので当然と言えばそうなのですが。

 

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