国立大学職員の徒然日記

国立大学職員の実態について語るブログ

国立大学職員は既卒は不利なのか?

近年は景気が良いせいか、就職活動においてはかなり有利な状況です。各社、優秀な人材の取り合いで、転職活動市場も賑わっていると聞きます。

国立大学の事務職員の採用方針とは

国立大学職員や公務員というのは、景気の良し悪しで採用人数は変わることはほとんどなく、各機関の職員の年齢構成によるものが大きいです。例えば、数年後に定年退職者が多ければ、採用人数は多くなります。一方、民間企業だと、特に大手企業は新卒で●●人、転職で●●人というような感じで線引きしているところも多いのではないでしょうか。

誤解を恐れずに言えば、国立大学職員の仕事は「誰にでもできる仕事」ですので、各機関の人事担当者は年齢分布をかなり重要視しているはずです。特定の年齢に職員が固まっていると、その年代が退職を迎えた時に、ポストの問題や職員の数にも大きな影響があります。一方で、民間企業では、例えば「AI事業への参入を狙うために、プログラマの雇用を促進する」、「●●事業は数年後には撤退となるため、その分野の技術者の雇用は抑える」といったそのときそのときでの戦略に応じて、採用方針は変わります。しかし、国立大学の事務職員の採用でそのような考え方はまずありえません。つまり、国立大学職員については、既卒や新卒での有利不利はほとんどない、そこの機関での年齢構成が重要、ということです。ただ、人事担当者の中には「何色にも染まっていない新卒がいい」とか「即戦力を期待した既卒がいい」という考えもありますので、一概には言えないところですが。

大学の規模の大きさによる違い

これも憶測ですが、一般的に、旧帝大といった大規模国立大学は「新卒」を好み、地方の小規模国立大学は「既卒」を好むのではないかと思います。理由としては、後者では「人員不足であることが多く、部下の面倒まで見てられない」、「能力には目をつぶるからとりあえずそつなくこなす人がほしい」ということが多いのではないでしょうか。一方、前者では「研修制度が充実しており、じっくり人材を育てる余裕がある」や「新卒の方が絶対数も多いため、能力的に優秀な人材も多い」ということでしょうか。

 

自分の入りたい大学の年齢構成や採用方針を調べることは難しいかと思いますし、 この辺りは”運”の要素が強いですね。ただ、既卒だから厳しいかな、というように思う必要が全くないと思いますし、既卒ならではの強みというのを全面的に押していくことが大切かと思います。

 

 

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