国立大学職員の徒然日記

国立大学職員の実態について語るブログ

国立大学職員の実態について

前記事にて、民間企業から国立大学職員へ転職した経緯について書きました。

 

the-groke.hatenablog.com

では、実際のところどうなの?民間企業と何が違うの?ということについて私の所見を述べます。

*あくまで私目線での意見です。

業務難易度は高いのか?

低いです。これは断言できます。

基本的に持っていなければいけない資格や能力は特になく、最低限の社会人としての常識さえあればうまくやっていけるかと思います。挨拶するとか、人の話を聞くとか、約束は守るとかです。仕事内容は、基本的には「誰にでもできる」こと。その中で、いかに要領よく、仕事をこなすか、というところ。最低限、上司や教員からの指示をそつなくこなしていれば及第点というところでしょうか。

仕事の性質は?

ルーチン作業が多いです。前例踏襲主義です。基本的には、前回はどうやってやったのか、ファイルをごそごそ探して、同じように作業を行う、といったことが多いです。なので、新しいプロジェクトを立ち上げます!とかにはあまり期待しない方がいいです。ただ、ゼロではありません。特に事務職員の上層部は「事なかれ主義」の人が多いので、「何か新しいことをやるけど、誰かやりたい人はいないか?」と呼びかけがあるとみんな黙ります。一方で教員は職業柄、新しいことに挑戦する姿勢は強い人が多いです。よくあるパターンは教員から新しい取り組みをしたい、という打診が部課長レベルにあって「誰がやる?誰がやる?」と焦り出す。部課長レベルも教員の言っていることを正確に理解していないため、適切な指示が出せない、ということも多い気がします。

残業は多いのか?ちゃんと残業代は出るのか?

完全に部署によります。毎日、ほぼ定時で帰れる部署、毎日、終電間近の部署もあります。時期的には年度の初め・終わりはどうしても忙しく、季節労働者です。

私は暇な部署、激務部署のどちらも経験していますが、忙しい原因は、業務量が多いとか難しいというよりは、

 ・時間外に仕事を依頼される。

 ・締め切りまで短い仕事を依頼される。

 ・会議が長い。

 ・みんなが締め切りを守ってくれないため、必然的に作業時間が短い。

 ・時間外の無駄話が多い。

若干、愚痴みたいになってしまいましたが、こんな感じです。民間企業とそこまでかわらないかもしれませんが。

残業代は100%出ます。一部、実際の時間より削られるところもあると聞いたこともありますが、私の経験した限りは、100%申請通りです。

最近でこそ、働き方改革が謳われていて、残業時間にも敏感になってきていますが、一昔前までは、基本給と同じくらいの残業代が出ていた人もちらほらいました。

人間関係について

民間企業と比べて、顧客からの無茶振り、ノルマや出世競争とかもないので、のほほんとしています。良くも悪くも優しい人が多いです。もちろん、クセの強い上司や教員もいますが。

 

最後に

これまで書いてきたことは、捉え方によってはメリット・デメリットになり得ます。

簡単な業務を淡々とこなし、ワークライフバランスをこなしたい、という人にはメリットとして見えるでしょうし、仕事に生き甲斐を求めたい人にとってはデメリットになります。人それぞれにとって、価値観が違いますからね。

もちろん、ただただ簡単な作業ばかりしているわけではありません。そして、事務職員の人件費の財源となっている運営費交付金(国から国立大学へ配分される国からの補助金みたいなもの。)は毎年毎年減額しています。事務職員は、大学の本分である教育・研究・診療を直接的に寄与しない間接部門ですので、効率化されて然りです。つまり、今後は前述したのほほんとルーチン作業を行なっている職員は減るのではないかと予想します。

 

前半から後半へかけ、脈略のない文章となってしまいましたが、、、参考にしていただければ幸いです。